“口約束”でも大丈夫?実は多い、女性起業家のリアルなトラブルとその防ぎ方
世田谷区三宿にて、女性起業家をサポート支援しています行政書士 ゆじ まきこです。
私は、起業する人のための行政書士です。
事務所の インスタグラム はこちら
事務所の X はこちら
1.はじめに
「信頼してたのに、まさかこんなことに…」
「話が違うって言われて…どうすれば?」
「お支払いがされないけど、強く言えなくて…」
「ちゃんと伝えたつもりだったのに…」
こうした“口約束”が原因のトラブル、
実は女性起業家さんからもよく寄せられるご相談の一つです。
トラブルが起きた時、
「言った・言わない」のやりとりに疲れてしまったり、
信頼していた相手との関係が壊れてしまうこともあります。
サービスのご案内
2.よくある“口約束”トラブルのケース
※守秘義務を守るため、実際のご相談をもとにした一般化ケースでご紹介します。
【ケース①:報酬の取り決めが曖昧だった】
SNSでつながった相手とオンライン講座を共同開催。
ところが、売上の分配について「あとで話そう」という感じで流してしまい、
終了後に「え、そんな割合って聞いてなかった…」と揉めることに。
【ケース②:納品物の認識がズレていた】
知り合いにロゴ制作をお願いしたが、
「イメージと違う…でも修正は別料金って言われて困った」
というような、業務範囲や納期についてのすれ違いも起きやすいです。
【ケース③:支払いの遅延・未払い】
「○日までにお振込みしますね」と言われて安心していたら、
期日を過ぎても入金がなく、催促も気まずくて動けないまま…というケースも。
…と、ざっくりとトラブルのケースをあげてみました。
そして、このようなトラブルは、トラブル発生後にご相談に訪れる方も少なくありません。
ですが、残念なことに行政書士は法律上、
トラブル発生後の代理交渉や訴訟行為はできないことになっています。
そのため、せっかく相談してもらったのに、私の立場では対応できないということもあるのです。
3.なぜ“口約束”はトラブルを招きやすいのか?
その原因として、以下の3つの原因が考えられます。
- お互いに「言ったつもり」「伝わったはず」と思ってしまう
- 書面にするのが面倒・気まずいと感じてしまう
- 記憶は曖昧になり、解釈は人それぞれ
口約束は、とにかくお互いにズレが生じやすいものなのです。
だからこそ、信頼している相手との関係を守るために、「あえて書き残す」ことが大切です。
4.トラブルになる前にできる“備え”
…と、口約束のリスクをご紹介しました。
ここでは、「口約束では不安」と思った方に、以下に今すぐ始められる備えをご紹介します。
- 業務委託契約書や覚書を交わす
→ 金額、納期、業務範囲などを明文化 - お金のやりとりは、記録に残る形で確認
→ メールやLINEで「◯日までに◯円」と書き残す - 知人や友人との取引こそ、しっかりルールを決める
→ 書類を交わすこと=不信感ではなく、信頼の証に
契約書の話も出てきましたが、意識して取り組んでみれば、そんなに難しいことではないです。
5.実は制度としても「書面化」が求められています
また、昨年施行されたフリーランス新法では、フリーランス(「特定受託事業者」)にお仕事を委託する場合、
業務内容や報酬などを「書面やメール等で明示」することが義務化されました。
つまり、「口約束」では済まされない時代になってきているんです。
※このような最新制度についても、公式LINEでご案内しています!
6.まとめ
信頼を守るために、“書き残す”という選択を
トラブルが起きてからでは、対応が難しいこともあります。
行政書士としても、トラブル発生後のご相談に対応できないケースがあり、
とても歯がゆい思いをすることがあります。
だからこそ、
「予防」が本当に大切だと日々実感しています。
信頼している相手だからこそ、
「曖昧にしない」「丁寧に取り決める」という姿勢が、
結果的に自分と相手、両方を守ることになります。
大切なのは、“書面を交わすこと”=“信頼していない”ということではなく、
“信頼を守るために、ルールを確認し合う”ということ。
ぜひ、できるところから書き残す習慣を取り入れてみてくださいね。
公式LINEにご登録ください
公式LINEでは、月2回(月曜日配信)、
- 最新の法改正情報(女性起業家向けにわかりやすく解説)
- ビジネスを守るための法務・トラブル回避のヒント
- 自動化・仕組み化に役立つ実践的アドバイス
をお届けしています。
登録特典として、
「起業初心者&フリーランスのための法務チェックシート(PDF53頁分)」をプレゼント中!
ぜひ、この機会にご登録ください✨

にほんブログ村

にほんブログ村

