起業初心者が知っておくべき業務委託契約書の基本とは?
世田谷区三宿にて、女性フリーランスさん&起業初心者さんをサポート支援しています行政書士 ゆじ まきこです。
私は、起業したい人のための行政書士です。
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1.業務委託契約書の基本とは?
起業を考えている方や、すでにスタートしたばかりのフリーランスさんにとって、契約書の存在は非常に重要です。
特に「業務委託契約書」は、ビジネス関係を安全に保ち、トラブルを未然に防ぐための基本的なツールです。
しかし、初めて契約書を作成する際には、何を押さえればいいのか、何が重要なのかが分からないことも多いでしょう。
今回は、業務委託契約書の基本について、初心者にも分かりやすく解説していきます。
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2.そもそも業務委託契約書とは?
業務委託契約書は、フリーランスさんや企業が他の個人や会社と業務を委託・受託する際に交わされる契約書です。
この契約書は、仕事の内容、納期、報酬、業務範囲、契約の終了条件などを明確にすることで、双方が安心してビジネスを進めるためのものです。
例えば、デザインの依頼やWebサイトの制作、マーケティング業務など、多岐にわたるビジネスが業務委託契約によって進行されます。
これにより、業務を委託する側(依頼者)と業務を受託する側(フリーランスさんや小規模事業者)の間で、仕事の範囲や報酬、期限について共通の理解を持つことができます。
3.業務委託契約書を作成する理由
起業初心者の方が特に覚えておきたいのは、契約書を作成することの大きなメリットです。
業務委託契約書を用意することで、以下のようなリスクを避けることができます。
トラブルの防止
口約束だけで仕事を進めてしまうと、後々「そんなことは聞いていない」「報酬が少ない」といったトラブルが発生しやすくなります。
契約書を交わしておけば、言った・言わないの問題を防ぎ、双方が納得した上で業務を進めることができます。
業務内容の明確化
契約書では、どのような業務を行うのか、どこまでが業務範囲なのかを具体的に記載します。
これにより、「これは契約に含まれていない仕事です」という明確な基準を持つことができ、追加作業を求められるトラブルも回避できます。
報酬と支払い条件の確定
契約書に報酬や支払いのタイミングを明確に記載することで、「いつ支払いが行われるのか」「いくら支払われるのか」が分かりやすくなります。
これにより、報酬の未払いなどのリスクも減少します。
業務委託契約書に含めるべき基本項目
業務委託契約書には、次のような基本的な項目を含める必要があります。
a. 業務内容の詳細
具体的な業務内容を明確に記載します。何をするのか、どこまでが業務範囲で、どのような成果物を期待されているのかを明示することで、後のトラブルを避けることができます。
b. 報酬と支払い条件
報酬額とその支払い条件も重要です。例えば、業務が完了した後に支払うのか、月ごとに分割して支払うのか、前払いか後払いかなどを具体的に記載します。支払いがいつ行われるかが不明瞭だと、フリーランスさん側が金銭的に不安定になるリスクがあります。
c. 納期とスケジュール
業務の納期や進捗状況の報告タイミングも契約書に明記しておくとよいでしょう。これにより、依頼者側が「納期を過ぎている」と主張することを防ぎ、またフリーランスさん側も「急なスケジュール変更」を避けることができます。
d. 契約期間
契約期間も重要な項目です。業務が単発なのか、長期にわたるのか、いつからいつまでの契約なのかを明記します。契約期間が定められていない場合、業務が終了したにもかかわらず継続して要求されることがあるかもしれません。
e. 契約の解除条件
何らかの理由で契約を解除したい場合、その条件も記載しておく必要があります。たとえば、「業務が著しく遅延した場合」「契約内容に違反した場合」など、契約を終了する明確な理由を契約書に盛り込んでおくことで、トラブルの回避に繋がります。
4.注意すべき法的ポイント
契約書には法的な効力があります。
そのため、契約書に記載されている内容に違反すると、法的なトラブルに発展する可能性があります。
特に、契約書には次の点を注意しましょう。
秘密保持条項
クライアントから受けた業務の中には、個人情報や企業の機密情報を扱うこともあります。
これらの情報を守るため、契約書には秘密保持条項を盛り込むことが一般的です。
情報漏えいによる損害を防ぐために必要な取り決めです。
損害賠償条項
業務遂行中に何らかの理由で損害が発生した場合、その責任の所在や損害賠償の取り決めも必要です。
特に、納期に遅れた場合や成果物が期待と異なった場合の対応を記載しておくと安心です。
5.契約書を作成しないリスク
契約書が存在しない場合、トラブルが発生した際に話し合いで解決するのが非常に難しくなります。
例えば、依頼者側が「こんな仕事も頼んだはずだ」と主張した場合に、書面がなければそれを否定する材料がありません。
また、支払いが滞った場合にも、契約書がなければ法的に支払いを請求するのが困難になるケースもあります。
口約束やメールのやりとりだけで仕事を進めてしまうと、後に問題が発生した時に、自分の立場を守るための証拠が不足してしまいます。
書面に残すことで、万が一の際にもお互いがフェアな立場で話し合うことができるのです。
6.業務委託契約書をプロに依頼するメリット
業務委託契約書の作成は、専門家に依頼するのも一つの選択肢です。
特に、起業初心者の方は、契約書の内容に不安を感じることもあるでしょう。
行政書士や弁護士に依頼することで、リスクを最小限に抑えた契約書を作成してもらうことができます。
また、業務内容が複雑な場合や、将来的に大きなリスクが想定される場合には、プロのアドバイスを受けて契約書を整備しておくと安心です。
契約書に少しのミスがあるだけで、後々のビジネスに大きな影響を与える可能性があるため、専門家のサポートを受けることは長期的に見ても賢明な選択です。
7.まとめ
起業初心者やフリーランスのさんにとって、業務委託契約書はビジネスの安全網です。
契約書をしっかりと作成し、業務範囲や報酬、納期、支払い条件などを明確にしておくことで、安心してビジネスを進めることができます。
契約書の作成に不安がある方は、まずは専門家に相談してみましょう。
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